知床日誌 2

 「知床日誌」を出版した後に執筆した文章を「知床日誌 2」として出版することになりました。
日々の出来事や様々な問題について、新谷なりの解釈と考察を執筆し続けた文章をまとめたものです。
 これまでの著作同様、同じようなエピソードが繰り返し登場する、本人曰く「金太郎飴」のような内容なのですが、それぞれが何かを考えるきっかけになり得る本だと思います。

 本編に加えて、旧著「骨鬼の末裔」、「バトル・オブ・アリューシャン」から思い入れのある数編も収録しています。

 
 以下、本文「まえがき」より抜粋。
たくさんの景色を見た。そして大勢の人と出会った。危険なホーン岬の海、数千年の歴史を
物語る無数のアリューシャンの墓標、ラカポシの巨大な雪崩。若い頃、私は登山家を目指した。
しかし資質がなかった。だから生きているのだろう。私は臆病な冒険者だった。

私たちは自分の生活に関わる自然の有り様に一喜一憂する。気候は変わり、それが雪の量を
左右して観光にも影響を与えている。しかしそれは小さな問題だ。目の前の問題に取り組む
のは当然だ。しかし私たちはそれを取り巻く外の世界にも無関心であってはならない。


新谷 暁生
1947 年札幌生まれ。酪農学園大学卒業。ニセコ雪崩調査所所長。
北海道の雪山からヒマラヤ、国後、アリューシャン、パタゴニア、ホーン岬まで、山も海も
含めた世界の辺境に挑む。
夏は知床半島でのシーカヤックツアー「知床エクスペディション」を主宰。
冬期はニセコで遭難救助にあたり、毎朝「ニセコ雪崩情報」を発信し続ける。
ニセコモイワ山麓で50 年にわたりロッジ・ウッドペッカーズを経営。
  • 2,750円(税250円)